海がきこえる情報
 海がきこえる情報  02.11.26更新

 ちょっとマニアチックですが、海がきこえるの情報を集めてみました。(情報もとは関係者情報、出版物、その他)

 2001年11月某日、友人の紹介により田中直哉美術監督とお会いする機会がありました。スタジオジブリ内喫茶室にて、92年の海きこ高知ロケなど当時の貴重な話を伺う事が出来たのです。一年前の取材ですが再度掲載します。(02.11.26)

海がきこえる高知ロケ地取材編
天神大橋坂道(フィルムBOOK参照14p)は、取材時は木々が無くて橋の欄干が見えていました。数年前に鏡川が氾らんして木々が流された事が原因のようです。(※現在は欄干が木々で隠れて見えない)

松野が拓を家まで送った坂道の電柱(160p)は杜崎家坂道の上の電柱と合成です。直前の路地から大通りの道(160p)は横浜病院近くの旧道を取材しました。

杜崎家(48p)の内部は取材していません。内部レイアウトは想像です。

帯屋町アーケード街の本屋(35p)は架空です。

サッカー練習後の更衣室(42p)は、土佐高の体育館廊下を使用しました。土佐高での取材許可が取れずグランド近くより撮影しました。土佐高生徒の保護者同伴で簡単に見学しました。

追手前高校屋上(129p)での取材していません。屋上から見た高知城は想像だったかと思います。

海岸の堤防と港の設定(218p)は、横浜病院近くより撮影しました。また、拓の部屋から見た小島(55p)は、横浜病院近くの丘より見た小島を使用しました。

松野が里伽子に振られた橋(131p)は、参考文献により作成しました。海がきこえる関係資料は自宅屋根裏に保管してあるので時間が取れれば調べておきます。
海がきこえる東京ロケ地取材編
ホテルセンチュリーハイアットの喫茶室ブーローニュー(114p)取材拒否のため、隠し撮りと近藤作画監督のスケッチによって設定を起こしました。

里伽子たちが泊まったホテルの1561号室(96p)レイアウトは、近藤作画監督が妹さんの結婚式で泊まったときのウラ覚えで設定を起こしました。

ハワイ(56p)は、助監督が持ってきた観光パンフレットからイメージを膨らまして設定を起こした。ジブリ慰安旅行で使った日系ホテルも一部設定で使用しました。第1なんとかの名前とか。

※56pにハワイの地図が載った観光ガイドブックも実際に参考したとかで、女性がサーフボートを持っている表紙の本を探せばと教えてもらいました。なんとか探し出したいです。

拓が住んでいるメゾン英(8p)は実在しますが詳しい場所は不明です。

高知ロケ地出発日に旧羽田空港で、近藤作画監督が遅れたために飛行機を待たせて搭乗口まで走ったとの事です(笑)。

高知での宿泊先はサンライズホテルを使用しました。高知新阪急ホテル途中にあります。

ラストシーンの吉祥寺駅ホームでは、スタッフを立たせて回り込みとかアニメと同じ映像を撮影しました。

ジブリカレンダーのラインナップで枚数制限のために、海がきこえるが外されたのは残念でした。次に外される作品はどれなんでしょうね(笑)。

 以上、面白い話はもう少しあるのですが、またの機会に〜。高知、東京ロケ地のプリントを目の前に見ながらの田中美術監督の説明は感動しましたね。もっとよく見て目に焼き付けておけば良かった〜(笑)。(01.11)




居酒屋「黒尊(くろそん)」は、作者の氷室先生が高知に取材で来られたときに行かれた飲み屋さんです。小さな店ですが、メニューに値段が書いてないのには驚きました。料理は美味しいです。店の主人に氷室先生の事を聞いたのですが、日本テレビが別な事で取材したことしか覚えてないとのことでした(笑)。おしのびで来たのかも〜。<撮影済>

拓がアルバイトした料理屋の厨房は実在していますが、店のレイアウトまでは不明です。東京の下北沢の居酒屋の厨房をモデルにしたとの事です。

実写版の杜崎家は、横浜地区の横浜病院ヨコの堤防沿いにあります。競輪選手の家がモデルです。出演していた犬もそこの飼い犬です(笑)。<撮影済>

海がきこえるの風景で実際にスタッフがロケ地に出かけていない場所もあります。松野が里伽子にふられる橋(131p)、拓と松野が散歩する夕暮れの港(162p)、松野が拓を車に乗せて走る途中(158p)、などは文献資料を元に描かれています。実際に写真を撮りに現場へ出かけたことによりスタッフよりも詳しいかもしれません(笑)。
松野が里伽子にふられる橋(131p)大方町入野漁港・<未確認>
拓と松野が散歩する夕暮れの港(162p)中土佐町久礼港・<撮影済>
松野が拓を車に乗せて走る途中(158p)吉川村西善徳八幡宮・<撮影済>

拓たちが通った高校はアニメでは追手前高校ですが、小説のモデルは進学校で有名な土佐中・高校です。作者とスタッフも土佐高に取材しています。<撮影済>

東京で拓が通っている大学は、日本大学芸術学部を専攻しています。なぜならば氷室先生の担当編集者がそこの出身だからです。西武池袋線・江古田駅に学校があります。

追手前高校の教室などの校舎内は取材していますが、別な作品で撮影された写真も設定で使用されています。

実写版、武田真治主演「海がきこえる アイがあるから」のエンディングに使われた曲は、 タイトル[Merry X'masが言いたくて]、歌っているのは[THE NAME OF LOVE]です。[ラヴ・ライト・プレゼンツ・クラブ・クリスマス](ポニーキャニオン 品番PCCA-00826価格2854円 発売日95/11/17)でオムニバスの1曲とし て購入出来ます(00.1.19)。 

制作当初、アニメの主題歌は、中島みゆき/「傷ついた翼」を、未来・希望を感じる曲であるのとの事で、望月智充監督案で検討されたこともあったようです。

海がきこえるアニメージュ連載版が掲載された号を表しています。古本屋で購入する際に活用してください。状態にもよりますが150円〜800円前後で発売されてる場合が多いです。これ以外にも「スタジオジブリ作品関連資料集W」にて、アニメージュ掲載データ(119p)が載っています。(01.07.29)

海がきこえるアニメージュ連載版
月刊アニメージュ 徳間書店
90年 2月号  連載第1回 フェアウェルがいっぱい<上>
<第一部連載開始>
3月号 連載第2回 フェアウェルがいっぱい<下>
4月号 連載第3回 マン<上>
5月号 連載第4回 マン<下>
6月号 連載第5回 里伽子<上>
7月号 連載第6回 里伽子<下>
8月号 連載第7回 里伽子ふたたび<1>
9月号 連載第8回 里伽子ふたたび<2>
10月号 連載第9回 里伽子ふたたび<3>
11月号 連載第10回 里伽子ふたたび<4>
12月号 連載第11回 里伽子ふたたび<5>
91年 1月号 連載第12回 里伽子ふたたび<6>
<第一部連載終了>
2月号 <未連載>
3月号 連載第13回 やさしい夜
<第二部連載開始>
4月号 連載第14回 やさしい夜<二>
5月号 連載第15回 やさしい夜<三>
6月号 連載第16回 好き
7月号 連載第17回 好き<2>
8月号 連載第18回 好き<3>
9月号 連載第19回 海がきこえる<1>
10月号 連載第20回 海がきこえる<2>
11月号 連載第21回 海がきこえる<3>
12月号 連載第22回 海がきこえる<4>
92年 1月号 連載第23回 海がきこえる<5>
<第二部連載終了>

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中島 秋則 ( C ) 1999-2007 NAKAJIMA Akinori